この世界の片隅に

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おっとーりのんびーり

アップテンポな映像の切り替え

突然の知らない場所と人々の生活

みんなの優しさ

するどいツッコミ

鬼恋愛映画

えんぴつ

広島

笑いって助かる

ねとねと声の心地よさ

その日が近づくことの緊張感

素直って気持ちがいい

描けなくなってしまったけど

いつも他人を考える

みんな若干斜めの姿勢

蛆虫がわこうが関係ない

前向き

天然・真っ直ぐ・深い葛藤

初めて会う人との結婚

海うさぎ

食べ物と絵

どじったときの反応

料理のテンポ

心を込めた料理

家族との食事

花が美しい

生き物が美しい

海が美しい

海苔が食べたい

苦難の乗り越え方

みんなが出資してできた映画

じいちゃんと観たい

ばあちゃんと観たい

大切な人と観たい

泣きすぎ恥ずかしく、下向いて歩く

猛獣?

再会

それでも大好きになる

やっぱり残りたいと思う

運命

戦争

映画史に残る名作

湯を沸かすほどの熱い愛


宮沢りえ

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出典(映画.com):  https://goo.gl/qqvrFd

やばい。
この画像を見るだけで、思い出し泣き。
これほど辛く、強く、輝く笑顔はない。

私が子供の頃、これでもかとメディアや世間に騒がれた人だったと記憶する。それが理由なのか、先入観なのか、彼女の顔つきなのか。

美しさの中にも影のある、なんとも言えない宮沢りえが、この作品でも存分に味わえた。

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出典(映画.com):  https://goo.gl/Qv4eI9

私の好きな俳優の一人でもある、旦那のオダギリジョー。ヘラヘラ感が際立つ際立つ。

宮沢りえの右隣にいる杉咲花。「お母ちゃん」って声が心に染み渡る。

そのさらに杉咲花の右隣にいる伊東蒼。すでに渋さと可愛さが共存する謎の雰囲気。

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出典(映画.com):  https://goo.gl/sndH4O

人の強さって体ではないことが身に染みてわかった。ガリガリになっても、弱ってしまっても、心が強いと大きく頼もしい。バックパッカーとのハグシーンは、明らかに小さいのに大きい存在だった。

悲しい映画、泣かせようとする映画はたくさんある。この映画もその中の一つ。けれども、全然違う。言いたいけれど、何かが全然違う。

そして、ちょっと古くてふざけた感じのタイトル「湯を沸かすほどの熱い愛」。赤くて渋い毛筆のタイトル。

でもね。

これにすべてが凝縮されている。
何度見ても、これしかない。
この文字と笑顔を見るだけで泣いてしまう。


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出典(映画.com):  https://goo.gl/fhfRIH

何者

ケツの穴がムズムズする感じと、おれ見透かされている?という緊張感。小さなドキドキが緩く長く続く。引き込まれたせいか、意外と疲れた。

大学卒業を控えた学生たちの「就職活動」をテーマにした作品。頭に浮かんだ言葉は「滑稽」

滑稽その1
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引用元(映画.com):  https://goo.gl/4f0AQt

滑稽その2
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引用元(映画.com):  https://goo.gl/Fn6Rj6

滑稽その3
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引用元(映画.com):  https://goo.gl/x7xwFi

あの頃は頑張ったよね?将来を考えて一生懸命だったよね?いろいろ分析したり、企業研究したよね?なのに、滑稽に感じてしまった。そして、自分も歩んだ道で笑えない…。


なんでだろ?


あの頃は理解できなかったけど、それは「何者」だから。同じ一生懸命でも、同じ何者でも、あるものが違うと、こうも姿がハッキリと変わる。

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引用元(映画.com):  https://goo.gl/PGwyCU

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引用元(画像):  https://goo.gl/olmbuj


どちらが正しいとかではない。
将来、あなたがあなた自身を振り返ったとき、あなたはどちらの何者になりたいか。


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引用元(映画.com):  https://goo.gl/kBxVsk

怒り

怖いもの見たさを感じてしまうほど、素晴らしい負の魅力を放っていた俳優たち。なんとなく顔つきが似ている3人の男から3つの物語が生まれる。

千葉の漁港に住み込みで働く、右の田代。

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引用元(映画.com):  https://goo.gl/nLQtSX

 

東京で居候する、左のゲイ大西。

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引用元(映画.com):  https://goo.gl/ldBh6N

沖縄に住む、右のバックパッカー田中。

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引用元(映画.com):  https://goo.gl/XTPTYy


「私はあなたを信頼する」

映画を観てから、魔法の言葉に思えてくる。一見、強い人間関係を築いたかのように感じるも、ちょっとした偶然やきっかけで、もろくも崩れる。しかも、思いを寄せれば寄せるほど、強烈なマイナスエネルギーとして跳ね返ってくる。それがこの映画「怒り」であった。

怒りの矛先は相手だけではない。怒りは自分自身に対しても起こる。家族なのに信頼できなかった。恋人なのに信頼できなかった。親友なのに信頼できなかった。


なぜ人は信頼を必要とするのか?

「あなたを信じてる」
「私を信じて」

それは安心を求めているのかもしれない。言い換えると、とても不安なのかもしれない。他人の心を知ることはできない。だから「信頼」という言葉で少しでも不安を和らげているのだろう。

できることなら、家族、恋人、親友とは無条件に安心できると願いたい。それには信じてもらう努力も必要だ。

上で紹介した3つの画像。その逆側。
左の宮崎あおい
右の妻夫木聡
左の広瀬すず
彼らの演技に涙が止まらない。

下の画像で紹介する真ん中上の男。
渡辺謙は背中で語る。



「怒り」
素晴らしい作品です。

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引用元(映画.com):  https://goo.gl/sZJxBV

聲の形

この映画を観て、なぜだか思い出した。感動の押し売りが嫌で、見なくなったこのテレビ。

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引用元:https://goo.gl/ljYcpq

ネットでは「チャリティでギャラが支払われるなんて海外ではありえない!」なんてことも言われている。

この物語は2人の少年少女が主人公。
聴覚障害を持つ転校生の硝子。
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引用元:https://goo.gl/hsT7fk

その彼女をクラスの中心となりいじめる将也。
(将也は後にいじめられる側にもなる。)
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引用元:https://goo.gl/7KCWER

この映画で最も重要な点は、硝子がむちゃくちゃ打たれ強いこと。何か理不尽な扱いをされても「ありがとう」または「ごめんなさい」と言う。小さい頃に教わった大切な2つの言葉。

でも、この硝子の行動はイライラする。「いやいや、そこまでいじめられて、その反応はありえないだろ?」と。こっちは怒るとか、泣くとか、辛い顔を「期待」しているのに。

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引用元:https://goo.gl/T3NvvI

相手の気持ちを100%知ることはできない。そのため「自分」や「世の中の通常」が基準となり、それから外れる善は「偽善」と勝手に決めつけてしまう。そう、こっちが期待した反応と違い、それが善であるゆえ批判もできず、勝手にイライラするのである。

そして冒頭のチャリティ番組。偽善と決めつけ、ただ見るだけの「何もしない私」は苛立っていたのかもしれない。それぞれの当事者は純粋にチャリティと向き合い行動しているのに。

映画の中の硝子は、何か悟っているのではないかと思うほど、一貫して優しい。これはもう偽りなく善者であった。ここまで極端でなくとも、身近な問題に置き換えたとき、硝子のように強くなれるのだろうか?と問いかけたくなる。 

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引用元:https://goo.gl/qbyMN0