怒り
怖いもの見たさを感じてしまうほど、素晴らしい負の魅力を放っていた俳優たち。なんとなく顔つきが似ている3人の男から3つの物語が生まれる。
千葉の漁港に住み込みで働く、右の田代。
引用元(映画.com): https://goo.gl/nLQtSX
東京で居候する、左のゲイ大西。
引用元(映画.com): https://goo.gl/ldBh6N
沖縄に住む、右のバックパッカー田中。
引用元(映画.com): https://goo.gl/XTPTYy
「私はあなたを信頼する」
映画を観てから、魔法の言葉に思えてくる。一見、強い人間関係を築いたかのように感じるも、ちょっとした偶然やきっかけで、もろくも崩れる。しかも、思いを寄せれば寄せるほど、強烈なマイナスエネルギーとして跳ね返ってくる。それがこの映画「怒り」であった。
怒りの矛先は相手だけではない。怒りは自分自身に対しても起こる。家族なのに信頼できなかった。恋人なのに信頼できなかった。親友なのに信頼できなかった。
なぜ人は信頼を必要とするのか?
「あなたを信じてる」
「私を信じて」
それは安心を求めているのかもしれない。言い換えると、とても不安なのかもしれない。他人の心を知ることはできない。だから「信頼」という言葉で少しでも不安を和らげているのだろう。
できることなら、家族、恋人、親友とは無条件に安心できると願いたい。それには信じてもらう努力も必要だ。
上で紹介した3つの画像。その逆側。
左の宮崎あおい。
右の妻夫木聡。
左の広瀬すず。
彼らの演技に涙が止まらない。
下の画像で紹介する真ん中上の男。
渡辺謙は背中で語る。
「怒り」
素晴らしい作品です。
引用元(映画.com): https://goo.gl/sZJxBV